広木克行先生講演会30回目です。講演会の話最終回です。
では、今日もよろしくお願いいたします。
Q3.
私は保育園に子どもを預けていなくて、友達関係が少ないので、公園などで集まって遊ぼうよという声掛けを地域にして、何とか保育園のようなことをしています。
ある人が、これからどんどん紫外線が強くなっていくから、日中は外にあまり出さない方が良いのではないかということを言われました。
どう考えられますか?
A3.
今言われたことは、悲しいけれど現実のこととなっています。
南半球のオーストラリアでは、南極のオゾンホールが相当大きく欠けていて、そこから紫外線が多く入ってきます。皮膚ガンが非常に多い。だから、子どもたちは昼間外へ出ることが許されないということが現実に起きていて、出る時はちゃんと大きめのつばの帽子と長袖を着て、外へ出るということが実際行われています。
先ほど、冒頭に申し上げた科学技術の発展が、人間に対してこんな大きな災いをもたらすようになるなんて、南半球ではもう現実になっているわけです。
紫外線の問題はどうでもよいというのは間違いだと思います。
直射日光が当たっている時には、帽子とかで子どもたちを守れるようにしながら、工夫しながら遊ぶことが大事であって、紫外線があるから遊ばないという選択はとても情けないことです。
間違った選択だと思いますので、紫外線、直射日光がある時はできるだけ避けた方が良いかもしれないけど、そうでない時は子どもたちを守りながら、公園で遊ぼうよという呼びかけはやって頂きたいと思います。
子育てのイベントに参加してほしい。子どもは1回の経験で多くのことを吸収する力を持っているので、イベントがある時には一緒になって遊ぶ。
そういう経験をさせてほしいなと思います。
今回で講演会の話は終わりです。
このブログのはじめの方でお話したかもしれませんが、4年前に聴いた広木先生の講演会がきっかけで、おやじたちとおやじの会を立ち上げたり、保育園の活動を手伝うようになりました。私の人生の一つの転機だったと思います。仕事中心だった生活や考えが大きく変わりました。
その後も認可園を建設するという大きなプロジェクトに関わらせていただく機会にめぐり合い、現在その認可園は開園2年目を迎え、私が関わらせていただいているNPOの方も新装開店(笑)して2年目を迎えます。
そんな中、ひとり息子は小学4年生になり、学童期後半に入りました。
息子が小学3年生途中からやり始めた少年野球と関わって行く中で、また新しい課題を与えてもらっているように感じています。そこはまだ私自身も夫婦間でも考えが整理できていないので、お伝えするには至りませんが、、これから方向性を探っていこうと思っています。
たまに思いついたら、この講演会の話を読みにこのブログに遊びに来てください。よろしくお願いいたします。
そして、ここまで読み続けていただきまして、ありがとうございました。また、途中から来ていただいた方は、講演会の話を最初から読んでいただけるとうれしいです。

今日もおつきあいよろしくお願いします。
Q2.
3人の子どもの母親です。
上の子は公立の保育園、幼稚園に行かせて、2番目の子どもは色々なところを探して、ここの保育園でお世話になりました。
3人目の子どもも、是非ここでと思っていたのですが、他の公立の保育園になってしまいました。 今3歳児なんですが、公立の保育を見ていて、1週間外に一回も出ない日があったり、「教室の中で走ったらあかん。」「ケンカしたらあかん。」「仲良くしなさい。」 といった言葉が耳に入ってくる。
子育てのことは色々学んで、いい保育も育ちのこともわかっていると思っていて、公立の保育園がしてくれないことを不満に思って、3番目の子どもはどうだろう。 あと3年、その公立の保育園でどう育てていったらいいか、葛藤しながら過ごしている。 その中でどう育てていったらいいか。
正直言えば、あきらめて預けている私にアドバイスをいただきたい。
A2.
本当に悩ましいです。
子どもを外に出さないのは子どものためではありません。その方が保育者が楽だからです。
走ったらダメなのは子どものためではありません。もしケガをすると保育園が困るからです。 ケンカしたらダメもケンカして誰かがケガをさせると、それこそ裁判沙汰になったら怖いから。
結局のところ、それは本当の意味で子どものためではない。
もちろん、ケンカして、走って転んでケガをしたり、私たちは気にしますけれど、保育というのは、それこそケガや様々なことも含めて、親たちと共に学んで、ケガがないように最善を尽くすのは保育園の義務です。
その中で問題が起きた時に、親たちも学びを通した信頼関係の中でそれを解決していける。そういう親たちの力がなければ、今まともな保育なんかできない。 ケンカをしなかったら、本当の人間関係なんか育ちません。 ケンカをして、仲直りができて、よかったねっていう、そこに心が育つ保育があるのであって、ケンカもなく何も起きないというのは残念ですが、保育とは言えません。
そういうところにお子さんを預けざるを得なくて、そこに預けている親としてどう考えたら良いのでしょう?という難しい質問です。
本当はできたら変わってほしいんですけど、それがなかなかかなわないとすれば、私は少なくとも、あなたとご主人が、保育園の子どもの保育に対して意見が一致するのであれば、 夜の過ごし方、休日の過ごし方、そういうところでももっと考えながら工夫をしていってほしい。
それから先ほどいいましたように、幼児期は8歳までです。 6歳で終わりではない。 ですから、そこの保育園で家族の努力の中で、足らないところをほんの少しでも補いながら、保育園を卒園して学校に通うようになってから、大事なギャングエイジを迎えます。
その時期にしっかりと学童保育ができるように、あらかじめ探しておいたりしながら、そこで友達と遊ぶ力をもう一度育てながら、そういう将来を見据えながら、その子どもが思春期に入るまで、ちゃんと友達との関係調節の力をつくり、 親と休みにしっかりと遊びこみながら、愛着の関係を育てていく。
そういうことを頭に置きながら、子どもとの過ごし方を考えていく必要があると思います。
もう一つは、こういう勉強会に、こういう子どものことを中心に考えている保育園に、できたら公立の保育園の保育士たちに来てもらいたい。 それで一緒に学んでほしいんです。 もちろん、批判があれば大いにしていただいたら結構なんですが、でも、その中で学ぶことがあったら、保育園の中で少しでも生かしていく。
私は、さくらさくらんぼ保育というのを取り組んでいる保育園というのは、自分たちの保育園の中が良ければよいという了見でなく、自分たちのやっている保育や、学びの場ができる時は積極的に呼び掛けて、親たちの呼び掛けと一緒になって、子どもたちのために一緒に学びましょう。 今、子どもに必要なことは何なのか学びましょうという、声掛けをしていって、今は実現はしなくても、将来同じ苦しみを持たないように、 保育士の皆さんに学びに来てもらうように、そういう働きかけもしていって頂きたい。
やはり、そこは夫婦である程度意見が一致しないと、日曜日の過ごし方など簡単ではありませんが、休日の過ごし方や学童保育を含めた8歳までの幼児期。 そこで土台をつくるわけですから、頭の中に置きながら、子どもの育ちというものを考えていって頂きたい。
今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
いよいよ、次回は講演会の話の最終回です。

今日もおつきあいよろしくお願いします。
今日から講演会での質問についてご紹介します。
Q1.
保育に欠けると条件をクリアしないと保育園に入れない。
しかし、現在では保育園の役割、保育の役割も変わってきていること、子どもと一緒にいると虐待をしてしまいそうな親の受け皿としても保育園に入る条件を行政側も考えてほしい。
行政側のあり方について、広木先生の考えを聞かせてほしい。
A1,
どうもありがとうございました。まず、お父さんの勇気ある挙手で後半がスタートしましたが、遠慮しないで聞いて下さい。
今お話しがありましたように、社会福祉法人の保育園に入るには、保育に欠けるという条件をクリアしないと入れないという、とんでもない古い条件があります。 これが大変なんです。
先週、会津に行ったと言いましたが、会津でこんな質問がありました。 最初の子どもをこの保育園に入れました。 ところが、2人目の子どもができて、育児休業を取りました。 そうしたら、親が1年間家にいることになるわけだから、保育園に預けることができなくなり、保育園を辞めさせられました。 その間、子どもを幼稚園に入れ直して、幼稚園に預けて、育児休業が終わったら、子どもを元の保育園に戻そうと思うけれど、この保育園に戻れるかどうかわかりません。 これはいったいどうしたら良いでしょう?
こういう条件を付しているいるのは、日本の行政の貧しさそのものである。 もう皆さんも学んでご存じだと思いますが、保育園のことなどを話す政府の児童福祉審議会の中で、そこの答申にも書いてあるんです。
保育に欠ける子ども、これは両親が勤めていて、昼間誰も世話する人がいない。おじいちゃん、おばあちゃんもいない。 だから、子どもを保育園に入れる、保育に欠けるという意味が古くなりすぎていて、今は両親が家にいようといまいと、子どもと親がいるだけで、もう保育に欠けているんだ。 地域がないから。
だから、全ての子どもが保育に欠けている状態なので、親の就労を条件にせずに、全ての子どもを保育所で保育すること。 親が選べばですが、そういうことが必要だということを審議会の中で出てきている。そういう答申も出ている。
だけど、それをやるにはお金がかかる。 問題はお金なんです。 銀行には何億という無限のお金をつぎ込んだ日本の政府が、子どもたちのために、専門家からなる児童福祉審議会の中で、そういう議論が行われている。 それも公開されているのに、そこは実行しない。 これは日本の政治の貧困そのもの。
ここまで来れば私の結論はおわかりと思いますが、 今は全ての子どもが保育に欠けている状況であります。
ですから、全ての子どもが親の希望によって保育を受ける権利が保証される。 こういう形の保育をつくっていくには、親たちがどういう政治をつくっていくのか、それしかない。
選挙の時は、ちゃんと候補者に質問すればいい。 みなさん、こういう問題で悩んでいるが、あなたはどう思いますか? どういう政策を出しますか? もし、こういう政策を出すんだったら、あなたに投票しましょう。 私たちは主権者ですから、私たちがそういう自覚を持って動かなければ、それはなかなか実現しない。 審議会の中でもそこまで言われていること。 私ばかりではない。多くの人が言っていることを、実はやっていないのが今の日本の政治の実態ということ。 その政治の政治の貧しさ。 それをまず1つ指摘したいと思います。
それから、もう1つは育児休業を取ったお母さんにも申し上げたんだけれど、 1年間の育児休業を取るのは、もちろん権利。 それを取ることは良い。
しかし、それが本当に子どものためになるかどうかは、じっくりと考える価値がある。
既に子どもたちは0歳から仲間を求めます。 0歳から仲間を求めるという道も選択肢の中に入れて考える。 もちろん、育児休業を取って、上の子を幼稚園に入れてでもそれをしたいというのも大事な選択。
でも、二人の子どもをこの保育園に入れて、0歳から育てるというのも選択肢。
この選択肢が子どもにとってマイナスであると、もし考えているのであれば、それは子どもの発達ということについて、もう一歩深く、今の子どもたちの育ちについて、家で育つのが本当に良いのか? それとも保育園の仲間の中で育てるのが良いのか、そこは思案のしどころ。 ここで十分子どもは育ちますから、そのことも含めて選択肢を考えるということを是非やっていただきたい。
政治の貧しさと同時に、政治の貧しさをひょっとすると、私たちの学びが足りないばかりに放置しているのではないか? そういう側面も、私たちは自らの課題として、考えてみる必要がある。
どうも、ご質問ありがとうございます。
今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

今日もおつきあいよろしくお願いします。
ここでも母子家庭で一生懸命子育てしている方がいらっしゃるでしょう。
そういう母子家庭で子どもを育てているお母さんは、その2つの原則をしっかりと心において、力を抜いて、友達と心から話せる関係を作って子育てをしてほしい。
そして、子どもが親を愛着の対象として母親を取り入れようとする時に、一人の母親では、本当に何とかしてよというくらい、親を求めてきます。
その大変さを誰かに聞いてもらわなければ、このストレスを発散させることはできません。
かつてであれば井戸端会議で、まとわりついてくる子どもや、夜遅くまで帰らない子どものことなど、色んなことを話せてストレス発散できたけど、今は井戸端会議もないでしょう。
核家族の中で、そういうお母さんに対して、奥さんに対して、子育ての、場合によったら愚痴だって聞いてやろうというぐらいの気持ちで、お母さんの話にしっかりと耳を傾けてほしい。
そして、子どもが求めたら、子どもとしっかりと遊び込める、そういうお父さんであってほしい。
先日神戸で話したら、格差社会で、競争競争と厳しいことばかりいって、皆さんご存じだと思いますが、プレジデントっていう雑誌が、父親の出番だと言わんばかりに、
今や頭の良い親子関係を育てる方法とか、父親がもっともっと出て色んなことやらなくてはならないというようなことが一杯出ている。
嘘八百です。
最近は小学校のPTAで授業参観すると、父親の参加が多いそうです。
それはこういう本の影響を受けて、父親の出番というのが何なのかも知らずに、色んなことを教えたり、厳しく関わったり、そういうことをすることがまるで父親の出番のような雰囲気がつくられている。
でも、そうじゃない。子どもが一番求めているのは、本当に自分が安心できる家族であって、そして、それができるためには、やはり、愚痴や悩みを聴きながら、(逆のケースもあるんですがね。お父さんがとても子どもに慕われて、お父さんの愚痴をお母さんが聞く方が良い家庭もあるんですが、それはそれとして。)やはり、夫婦で子育てをする。
その父親の役割は、周囲から何でもかんでもお母さんのせいにされる時代ですから、そういう話をしっかりと受け止める父親の広い心のスタンスが、今、父親の出番として求められていると思います。
もう少しこの点を詳しく聞きたいとか、こういう点にはどうしたらいいでしょうかというようなことを質問していただきたいと思います。
どうもご静聴ありがとうございました。
広木先生の講演は以上です。
長文にかかわらず最後まで読んでいただきましてありがとうございます。もし、よろしければ感想などを寄せていただくとうれしいです。このブログにコメントするのはちょっと〜と言う方は、周りの方とこの話を聴いて感じたことなど話をしてもらえるとうれしく思います。
次回からは講演の最後に質問が3つ出ましたので、その紹介を最後にしたいと思います。これで、ちょうど30回となります。適当に記事としてまとめていたけど、最終的に30回となりますね。
あとしばらくおつきあい下さい(今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます)。

今日もおつきあいよろしくお願いします。
昨日の続きです。
そして、質問に対する答えとしては。
母子家庭で子育てする原則が2つあるんですが、それをお話ししました。
1つは、もしも父親がいたらこうするだろうと二親分がんばらないこと。
二親分がんばると、子どもはいつもいつもみつめられているような、とても窮屈な親子関係を経験するんです。
母子家庭でも子どもを育てるのに大切なことは母親になりきることです。
良いんです。母親のままで。
優しくて、細々と、ちょっと口うるさくて、そういうお母さんのままで、子どもの前でいて下さい。
肩の力を抜いて、それが大事なことですよ。ということをお話ししました。
それと、もう一つ大事なことは、自分一人で子育てしようと思わずに、保育園に来る親しいお母さんと、親しい家族と家族ぐるみのつきあいをさせてもらいましょう。
家族ぐるみのつきあいをしながら、冬だったら、今日は一緒に鍋をつつかない?子どもたちとどちらかの家によってですよ。
友達のご両親と一緒に家族ぐるみの子育てをすればいい。
ひょっとしたら、友達のおじさんから肩車をしてもらえるかもしれない。
そうすると、ちゃんとその子の中に男のイメージがしっかりと育ってくる。
それは、お母さんが父親役をやって厳しくやって育てるのとは違う。
家族ぐるみでつきあわせてもらって、時にはおじさんと腕相撲をさせてもらったり、レスリングをやらせてもらったり、そうすることで子どもは男のイメージというのを味わえる。
そして、それはそこの家族の子どもたちにとっても素晴らしい関係。これが斜めの関係。
親子関係は逃れることができない垂直関係。
でも、友達のおじさん、おばさんは斜めの関係。いやだったらちょっと距離をとっても良い。
そういう斜めの関係を経験できるというのは子どもにとって、まさに心が育つ。心が育つというのは人間関係が育てる。
こうして、2つの原則。
ここでも母子家庭で一生懸命子育てしている方がいらっしゃるでしょう。
そういう母子家庭で子どもを育てているお母さんは、その2つの原則をしっかりと心において、力を抜いて、友達と心から話せる関係を作って子育てをしてほしい。
次に続きます(今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます)。












